酸化と還元の覚え方

酸化
3Lが水田教室に参加

燃焼における酸化剤と還元剤
金のおかげで三強さ

試験対策上の酸化と還元

危険物取扱者乙種試験での酸化と還元は、

  • 酸化と還元の定義
  • ある物質に起こっているのは酸化か還元か
  • 酸化剤と還元剤の判別
  • 酸化剤・還元剤の性質

等に関する出題がほとんどです。
酸化数の変化を問うてくるような複雑なものは出題されません。

基本的な用語について理解していれば確実に得点できるでしょう。

酸化と還元とは

酸化とは

(狭義)物質が酸素と化合すること、物質が酸素を得ること
(広義)物質が水素または電子を失うこと

還元とは

(狭義)物質が酸素を失うこと
(広義)物質が水素または電子を得ること

酸化還元反応

反応全体では酸化と還元は常に同時に起こります。

これを「酸化還元反応」といいます。

酸化と還元のまとめ

    酸素  水素  電子
酸化  得る  失う  失う
還元  失う  得る  得る

酸化の語呂合わせ

3Lが水田教室に参加
(大柄な人が田植えを学んでいます。「すりーえる」ではなく「さんえる」です)
3    :酸素
L(える)が:得る
水    :水素
田    :電子
教室に  :失う
参加   :酸化

還元の語呂合わせ

陰で三枝が水田を得る
陰で  :還元(かんげん)
三   :酸素
枝が  :失う(しつ)
水   :水素
田を  :電子
得る  :得る

試験対策としては、覚えやすい方だけを覚えるのがおすすめです。
両方覚えると混乱することになりかねないので。

酸化剤と還元剤

酸化剤

酸化剤は、他の物質を酸化する性質を持つ物質です。

酸化剤の特徴

強い酸化性(危険物第1類(酸化性固体)及び危険物第6類(酸化性液体))

助燃性:燃焼を助ける性質(=自らは燃えない)←強い酸化性

自らは還元される←他の物質を酸化する←強い酸化性

還元剤

還元剤は、他の物質を還元する性質をもつ物質です。

還元剤の特徴

強い還元性

自らは酸化される→他の物質を還元する

可燃性を有することも←自らは酸化される

燃焼における酸化剤と還元剤

燃焼=熱と発光を伴う連鎖的な酸化反応

可燃物+酸素供給源 → 酸化物+熱
(還元剤+酸化剤)

  • 可燃物→自らは酸化する物質=他を還元する物質=還元剤
  • 酸素供給源→他の物質を酸化する物質=酸化剤

語呂:金のおかげで三強さ
(お金持ちだったので三強にまでなれたのでしょう)
かねの   :可燃物
おかげで  :還元(剤)
さんきょう :酸(素)供(給源)
さ     :酸化剤