危険物保安監督者が必要な施設の覚え方と語呂合わせ

危険物保安監督者とは

危険物保安監督者は、危険物の取扱作業において保安の監督業務を行う者です。

危険物保安監督者が必要な施設等

危険物保安監督者の設置については、危険物の規制に関する政令第31条の2の各号に定められています。
原則はすべての製造所等に設置義務があり、一定の場合に設置しなくてもいい、というつくりになっています。

危険物保安監督者が必要な施設等の覚え方

危険物保安監督者が必要な施設等については出題頻度に応じて覚えていくのが効率的です。

まず、すべて必要な施設とすべて不要な施設を覚え、余裕があれば条件付きで必要になる施設を覚えてくのがいいでしょう。

すべて危険物保安監督者が必要な施設

①製造所
③屋外タンク貯蔵所
⑨給油取扱所
⑪移送取扱所

すべて危険物保安監督者が不要な施設

⑦移動タンク貯蔵所

移動タンク貯蔵所には危険物取扱者が乗車しなければならないので、危険物保安監督者の監督はなくても大丈夫です。

条件付きで危険物保安監督者が必要な施設

出題される条件付きで危険物保安監督者が必要な施設

⑧屋外タンク貯蔵所

指定数量の倍数が30を超える⑧屋外タンク貯蔵所には危険物保安監督者が必要です。

⑫一般取扱所

ボイラー、バーナー等で危険物を消費しまたは容器に詰め替える以外もしくは指定数量の倍数が30を超える⑫一般取扱所、または引火点40℃度以上の第4類以外を取り扱う⑫一般取扱所については危険物保安監督者が必要です。

条件が複雑ですが、危険物保安監督者を置かなくていい例外的な⑫一般取扱所があることが重要です。

その他の施設

上記以外の、②屋内貯蔵所、④屋内タンク貯蔵所、⑤地下タンク貯蔵所、⑩販売取扱所についても一定の条件下では危険物保安監督者が必要になることがあります。

ただ、条件が複雑なうえ、出題されることがほとんどないため、覚えなくても大丈夫です。

危険物保安監督者が必要な施設の語呂合わせ

危険物保安監督者が必要な施設と不要な施設の語呂合わせ

語呂:瞳はポルシェが必要、ナンバーは不要
(北条司の『キャッツアイ』です。ナンバーのついていない高級車に乗っていても違和感はありません)
ひと    :①
みは    :③
ポルシェが :⑨⑪(ポルシェ911から)
必要    :必要
ナンバーは :⑦
不要    :不要

条件付きで危険物保安監督者が必要な施設の語呂合わせ

語呂:監督のハミチ〇を銃に詰める偽四銃士
(上品ではない言葉なので直接は書けませんが、記憶には残るのではないでしょうか)
監督の :危険物保安監督者の設置が必要
ハ   :⑧屋外貯蔵所
ミ   :30
チ〇を :超
銃に  :⑫一般取扱所
詰める :(消費、)詰め替え等、例外的に設置しなくてもいいものがある
偽   :次のものではない
四銃  :(引火点)40(℃度以上の)
士   :(第)4(類)

製造所等の覚え方の数字対応式暗記法を前提としています)

危険物保安監督者が必要な施設について

危険物保安監督者の設置については、危険物の規制に関する政令第31条の2の各号に定められています。
原則はすべての製造所等に設置義務があり、一定の場合に設置しなくてもいい、というつくりです。

第31条の2 法第十三条第一項の政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所は、製造所等のうち次に掲げるもの以外のものとする。
一 屋内貯蔵所又は地下タンク貯蔵所で、指定数量の倍数が三十以下のもの(引火点が四十度以上の第四類の危険物のみを貯蔵し、又は取り扱うものに限る。)
二 引火点が四十度以上の第四類の危険物のみを貯蔵し、又は取り扱う屋内タンク貯蔵所又は簡易タンク貯蔵所
三 移動タンク貯蔵所
四 指定数量の倍数が三十以下の屋外貯蔵所
五 引火点が四十度以上の第四類の危険物のみを取り扱う第一種販売取扱所又は第二種販売取扱所
六 指定数量の倍数が三十以下の一般取扱所(引火点が四十度以上の第四類の危険物のみを取り扱うものに限る。)で次に掲げるもの
 イ ボイラー、バーナーその他これらに類する装置で危険物を消費するもの
 ロ 危険物を容器に詰め替えるもの

危険物の規制に関する政令

危険物保安監督者が不要な施設

条文を整理すると、危険物保安監督者の設置が不要な施設は次のようになります。

危険物保安監督者が常に不要な施設

⑦移動タンク貯蔵所(第3号)

危険保安監督者が不要になることがある施設

          指定数量の倍数  貯蔵または取扱う危険物
②屋内貯蔵所    30以下  かつ  引火点40℃度以上の第4類のみ(第1号)
④屋内タンク貯蔵所          引火点40℃度以上の第4類のみ(第2号)
⑤地下タンク貯蔵所 30以下  かつ  引火点40℃度以上の第4類のみ(第1号)
⑥簡易タンク貯蔵所          引火点40℃度以上の第4類のみ(第2号)
⑧屋外貯蔵所    30以下                      (第4号)
⑩販売取扱所             引火点40℃度以上の第4類のみ(第5号)
⑫一般取扱所    30以下  かつ  引火点40℃度以上の第4類のみ
           かつ
            ボイラー、バーナー等で危険物を消費するもの
            または危険物を容器に詰め替えるもの(第6号)

危険物保安監督者が不要になることがない施設

①製造所      すべて(除外規定なし)
③屋内タンク貯蔵所 すべて(除外規定なし)
⑨給油取扱所    すべて(除外規定なし)
⑪移送取扱所    すべて(除外規定なし)

危険物保安監督者が必要な施設

したがって、次の場合には危険物保安監督者の設置が必要となります。

①製造所      すべて(除外規定なし)
③屋内タンク貯蔵所 すべて(除外規定なし)
⑨給油取扱所    すべて(除外規定なし)
⑪移送取扱所    すべて(除外規定なし)

          指定数量の倍数  貯蔵または取扱う危険物
②屋内貯蔵所    30超   または 引火点40℃度以上の第4類以外(第1号)
④屋内タンク貯蔵所          引火点40℃度以上の第4類以外(第2号)
⑤地下タンク貯蔵所 30超   または 引火点40℃度以上の第4類以外(第1号)
⑥簡易タンク貯蔵所          引火点40℃度以上の第4類以外(第2号)
⑧屋外貯蔵所    30超                      (第4号)
⑩販売取扱所             引火点40℃度以上の第4類以外(第5号)
⑫一般取扱所    30超   または 引火点40℃度以上の第4類以外 または ※(第6号)

※ボイラー、バーナー等で危険物を消費するものまたは危険物を容器に詰め替えるもの以外

⑦移動タンク貯蔵所については、すべて危険物保安監督者の設置が不要です(第3号)。

なお、危険物保安監督者は技術上の基準ではないので、①製造所と⑫一般取扱所とで取り扱いが異なることに注意が必要です。

以上、危険物保安監督者の設置の要否について、すべて覚えるのは困難ですし、頻出分野は限られています。

そこで、まずは①③⑨⑪はすべて必要、⑦はすべて不要、とだけ覚え、余裕があればそれ以外について覚えてくのがいいでしょう。

危険物保安監督者のまとめと語呂合わせ

危険物保安監督者の選任・解任

所有者等が選任・解任
→市町村長等に遅滞なく届出

危険物保安監督者の対象資格等

甲種または乙種危険物取扱者+6か月以上の実務経験
(乙種は指定された類のみ)

6か月以上の実務経験

・製造所等でのもののみ
・免状交付の前後を問わない
・複数の製造所等の実務経験を通算できる

危険物保安監督者の語呂合わせ

語呂:監督の初戦は、ちょうちん届けてたトコオロ・ジョージ
(監督になったばかりの試合相手が、超有名人だったようです。ゆうパックで届けていたのでしょうか)
監督の  :危険物保安監督者
初    :所有者等が
戦は   :選任(・解任)
ちょう  :(市町村)長(等)に
ち    :遅滞なく

届けて  :届出
たト
コオ   :甲種及び乙種の危険物取扱者
ロジョー :6か月以上の
ジ    :実務経験