第2石油類の性質の覚え方
第2石油類
偽の印が不一致の直美
2番手は継投で岸、黒部がスチール!ミスった作戦プロアクティブ
第2石油類
第2石油類は、1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものです。
語呂:偽の印が不一致の直美
偽の :第2石油類(に―せきゆ)
印が :引火点
ふいっちの:21(℃)
なお :70(℃)
み :未満
非水溶性の第2石油類
- 灯油
- 軽油
- キシレン
- クロロベンゼン
- 1-ブタノール
水溶性の第2石油類
- 酢酸
- (プロピオン酸)
- アクリル酸
語呂:2番手は継投で岸、黒部がスチール!ミスった作戦プロアクティブ
2番手は :第2石油類
継 :軽油
投で :灯油
岸 :キシレン
黒部が :クロロベンゼン
スチール :スチレン
ミスった :(ここから水溶性)
作戦 :(氷)酢酸
プロ :プロピオン酸
アクティブ :アクリル酸
語呂(ミニマム):二番手は継投で岸、ミスった作戦
第2石油類の多くに共通する性質
引火点30~40℃程度
30~40℃程度のものが多い(灯油程度)
沸点100℃以上
沸点は100℃以上
発火点400℃以上が多い
発火点は灯油、軽油は約220℃(ガソリン(約300℃)より低い)、
その他は400℃以上のものが多い(ガソリンより高い)
霧状にすると引火しやすい
霧状にして空気中に浮遊すると、空気との体積当たりの接触面積が大きくなり引火しやすくなる
比重<1が多い
比重<1のものが多いが、比重>1のものもある
比重>1の物質
- クロロベンゼン(1.1)
- 酢酸(1.05)
- アクリル酸(1.05)
燃焼範囲
非水溶性:炭化水素型
水溶性(酢酸、アクリル酸):エタノール型
非水溶性の第2石油類の性質
試験対策上、非水溶性の第2石油類として重要なのは、灯油及び軽油です。
これらの性質についてはしっかり覚えておきましょう。
灯油
灯油は、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
×無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、灯油は第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
〇引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
×発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
灯油の試験対策
◎無色または淡黄色の液体、経年変化により黄褐色のものも
特有の臭気
引火点40℃以上
◎発火点約220℃(ガソリン(約300℃)より低い→ディーゼルエンジンでも使える)
燃焼範囲:炭化水素型(ガソリン型)(1.1~6.0vol%)
軽油
軽油は、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、軽油は第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
×引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
×発火点400℃以上が多い
〇霧状にすると引火しやすい
軽油の試験対策
生成直後は無色の液体
出荷前に着色される→軽油引取税徴収の必要性
石油臭
◎引火点45℃以上
発火点約220℃(ガソリン(約300℃)より低い→ディーゼルエンジン)
燃焼範囲:炭化水素型(ガソリン型)(1.0~6.0vol%)
第1類または第6類の酸化性物質との混合で発火の危険
キシレン
キシレンは、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、キシレンは第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
〇引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
〇発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
キシレンの試験対策
無色の液体
芳香族特有の臭い
水に不溶、有機溶媒に溶ける
◎3種類の異性体(オルト-、メタ-、パラ-)
蒸気に毒性
クロロベンゼン
クロロベンゼンは、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
×比重>1(水より重い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、クロロベンゼンは第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
△引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
〇発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
クロロベンゼンの試験対策
◎無色の液体
特徴的な臭気
引火点28℃
◎比重>1(1.1)
水に不溶、有機溶媒に溶ける
1-ブタノール
1-ブタノールは、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、1-ブタノールは第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
〇引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
〇発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
1-ブタノールの試験対策
無色の液体、刺激的な発酵臭
水に少し溶け、有機溶媒に溶ける
接触による薬傷
加熱や燃焼により刺激性で腐食性のある有毒なガスを発生
酸化:(第1級アルコール)1-ブタノール→ブチルアルデヒド→酪酸
非水溶性の第2石油類の性質
試験対策上、水溶性の第2石油類として重要なのは、酢酸です。
これらの性質についてはしっかり覚えておきましょう。
酢酸
酢酸は、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
×比重>1(水より重い)
×非水溶性
×非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、酢酸は第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
〇引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
〇発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
酢酸の試験対策
◎融点17℃
氷酢酸(純度96%以上のものは17℃以下で氷状に結晶)
無色の液体
刺激臭
比重1.05
燃焼範囲:エタノール型(4.0~19.9vol%)
弱酸、強い腐食性のある有機酸
多くの金属を腐食して水素を発生
水溶性、有機溶媒にも溶ける
青い炎で燃焼、二酸化炭素と水を発生
食酢(お酢)は3~6%の酢酸水溶液
アクリル酸
アクリル酸は、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
×比重>1(水より重い)
×非水溶性
×非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、アクリルは第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
×引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
〇発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
アクリル酸の試験対策
無色の液体
酢酸に似た刺激臭
引火点51℃
比重1.05
燃焼範囲:エタノール型(3.9~20vol%)
水溶性、有機溶媒にも溶ける
◎重合しやすい(重合防止剤を加えて貯蔵)
加熱・光、高温体・酸化性物質・アルカリ溶液・鉄さび等との接触により重合が促進
大きい重合熱(1076kJ/kg)により、重合が促進される
◎融点13~13.5℃
融点が高く凝固しやすい
融解時に重合や引火の危険性があるため、凝固させないように保管
強い腐食性、接触による薬傷
濃い蒸気の吸入は粘膜炎症のおそれ
取扱い時は保護具を使用