危険物乙4試験を一夜漬けで合格するために、性質・消火で欠かすことのできない頻出分野についてまとめていきます。
危険物乙4試験での一夜漬けはおすすめしませんが、時間がなければ仕方がありません。
できる限りのことをやって、ギリギリまで足掻こうじゃありませんか。
このページでは危険物に関する法令の頻出分野をまとめています。
ここに挙げた項目で、確率的には出題の半分程度をカバーできるでしょう。
運が良ければ合格圏に手が届くのではないかと考えています。
なお、語呂合わせの中には記憶に残りやすくするため、おかしな表現を使っているものがあります。
あくまで試験用ということでご容赦頂ければ幸いです。
性質・消火の頻出項目
危険物乙4試験の性質・消火では、以下の項目が頻出です。
- 危険物の類ごとに共通する性質
- 危険物第4類の品名
- 危険物第4類の性質
- 危険物第4類の火災対策
- 水溶性液体用泡消火剤
- ジエチルエーテル
- 二硫化炭素
- ガソリン
- エタノール
- 灯油
- 重油
危険物の類ごとに共通する性質
共通する性質を優先して覚えると、最終的な暗記量を減らすことができます。
固体の多くに共通する性質
固体:第1類及び第2類並びに第3類及び第5類の一部
比重
原則:比重>1(水より重い)
例外:比重<1(水より軽い)
- 第2類引火性固体の一部
- 第3類の一部(アルカリ金属(Li、K、Na)、水素化リチウム(LiH))
語呂:固体は重いが、インコはかなり軽い
固体は重いが:固体の比重>1
インコは :引火性固体
か :カリウム(K)
な :ナトリウム(Na)
り :リチウム(Li)、水素化リチウム(LiH)
軽い :比重<1
酸化性物質に共通する性質
酸化性物質:第1類、第6類
- 不燃性
- 酸化性
- 可燃物との接触・混合により爆発の危険
危険物の類ごとの性質
危険物の類ごとの性質については、身近な物質をイメージしておくと理解しやすくなります。
危険物第1類の性質
身近な危険物第1類の物質としては、高度さらし粉(次亜塩素酸カルシウム)があります。
高度さらし粉を固形化したものはプールの消毒に用いられます。
危険物第1類に共通する性質
〇固体
〇比重>1
〇加熱・衝撃・摩擦に不安定(=分解しやすい)
〇不燃性
〇酸化性
〇可燃物との接触・混合により爆発の危険
危険物第2類の性質
身近な危険物第2類の物質としては、硫黄や鉄粉があります。
危険物第2類に共通する性質
〇固体
〇可燃性
〇還元性
〇酸化剤との接触・混合により爆発の危険
〇微粉状のものは粉塵爆発の危険性がある
〇火炎による着火または比較的低温での引火・着火が容易
危険物第3類の性質
身近な危険物第3類の物質のうち、自然発火性物質としては黄リンが、禁水性物質としてはナトリウム(金属ナトリウム、Na)があります。
危険物第3類の多くに共通する性質
・固体または液体
・多くは自然発火性と禁水性の両方の性質
・多くは比重>1
危険物第4類の性質
身近な危険物第4類の物質としては、ガソリンや灯油があります。
危険物第4類に共通する性質
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
危険物第4類の多くが有する性質
・多くが無色
・ほとんどに臭いがある
・多くが比重<1(水より軽い)
・多くが非水溶性
危険物第5類の性質
身近な危険物第5類の物質としては、ニトロセルロースがあります。
危険物第5類に共通する性質
〇固体または液体
〇比重>1
〇加熱・衝撃・摩擦により発火・爆発の危険
〇加熱すると爆発的に燃焼、燃焼速度が速い
〇可燃物と酸素供給源が共存しているため、酸素がなくても自己燃焼する
〇分子内に窒素原子または炭素原子を含む
危険物第6類の性質
身近な危険物第5類の物質としては、硝酸があります。
危険物第6類に共通する性質
〇液体
〇比重>1
〇酸化性
〇可燃物との接触・混合により爆発の危険
〇不燃性
〇蒸気は有毒
危険物第4類の品名
特殊引火物
特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において、発火点が100℃以下のものまたは引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいいます。
1気圧において
発火点100℃以下(二硫化炭素)
または
引火点‐20℃以下かつ沸点40℃以下
語呂:特殊なハッカーは白衣か。今のニートは恰幅よか
(特に変わったハッカーが白衣で現れました。職に就いてはいませんが、恰幅はいいようです)
特殊な :特殊引火物
ハッカーは :発火点
白衣か :100(℃)以下
い :引火点
まのニートは :マイナス20(℃以下)
かっ :かつ
ぷく :沸点
よか :40(℃以下)
特殊引火物の具体的な品名
- ジエチルエーテル
- 二硫化炭素
- アセトアルデヒド
- 酸化プロピレン
語呂:特殊なジ・二流・アルフィーさんはプロっピ
ジ・二流・アルフィーはジ・アルフィーとかかっています。
インパクトの強い言葉の方が記憶に残りやすいので使っています。
もちろん、ジ・アルフィーは超一流のプロ、アーティストですよ。
特殊な :特殊引火物
ジ :ジエチルエーテル
二流 :二硫化炭素
アルフィー :アセトアルデヒド
さんはプロっピ :酸化プロピレン
語呂(ミニマム):特殊なジ・二流
第1石油類
第一石油類とは、アセトン、ガソリンその他1気圧において引火点が21℃未満のものをいいます。
1気圧において
引火点21℃未満
語呂:イッセーinフィミマ
イッセー:第1石油類(いち―せきゆ)
in :引火点
フィ :21(℃)
ミマ :未満
第1石油類、第2石油類及び第3石油類については、非水溶性のものと水溶性のものを分けて覚えておく必要があります。
第1石油類の具体的な品名
- <非水溶性>
- ガソリン
- ベンゼン
- トルエン
- 酢酸エチル
- エチルメチルケトン
- <水溶性>
- アセトン
- ピリジン
語呂:1番をガリ勉が取る作戦H、ミスって汗がピリ
1番を :第1石油類
ガリ :ガソリン
勉が :ベンゼン
取る :トルエン
作戦H :酢酸エチル(エチルメチルケトン)
ミスって :(ここから水溶性)
汗が :アセトン
ピリ :ピリジン
語呂(ミニマム):1番をガリ勉が取る!ミスって焦る
アルコール類
アルコール類とは、一分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和一価アルコールをいいます(ただし含有量60%以上のもの)。
炭素数3までの飽和1価アルコール
含有量60%以上
語呂:アルタでイカさんがムーミンを覗く
アル :アルコール類
タで :炭素
イ :1
カ :から
さん :3
が :含有量
ムー :60%
ミンを :未満
覗く :除く
アルコール類の具体的な品名
- メタノール
- エタノール
- 1-プロパノール(n-プロピルアルコール)
- 2-プロパノール(イソプロピルアルコール)
語呂:メープルアルコール
メ :メタノール
ー(え) :エタノール
プル :プロパノール
アルコール :アルコール類
まずはメタノールとエタノールを覚えて、あとからプロパノールを覚えれば大丈夫です。
第2石油類
第2石油類とは、灯油、軽油その他1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいいます。
1気圧で
引火点21℃以上70℃未満
語呂:偽の印が不一致の直美
偽の :第2石油類(に―せきゆ)
印が :引火点
ふいっちの:21(℃以上)
なお :70(℃)
み :未満
第2石油類の具体的な品名
- <非水溶性>
- 灯油
- 軽油
- キシレン
- クロロベンゼン
- スチレン
- <水溶性>
- 酢酸(氷酢酸)
- プロピオン酸
- アクリル酸
語呂:2番手は継投で岸、黒部がスチール!ミスった作戦プロアクティブ
2番手は :第2石油類
継 :軽油
投で :灯油
岸 :キシレン
黒部が :クロロベンゼン
スチール :スチレン
ミスった :(ここから水溶性)
作戦 :(氷)酢酸
プロ :プロピオン酸
アクティブ :アクリル酸
語呂(ミニマム):二番手は継投で岸、ミスった作戦
第3石油類
第3石油類とは、重油、クレオソート油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のも
のをいいます。
1気圧で
引火点70℃以上200℃未満
語呂:魅せろ稲尾!匂う美馬
魅せろ :第3石油類(3-せきゆ)
い :引火点
なお :70(℃以上)
におう :200(℃)
美馬 :未満
第3石油類の具体的な品名
- <非水溶性>
- 重油
- クレオソート油
- アニリン
- ニトロベンゼン
- <水溶性>
- エチレングリコール
- グリセリン
語呂:三重苦のレオ、兄にトロ、ミスにぐりぐり
三 :第3石油類
重 :重油
苦のレオ :クレオソート油
兄 :アニリン
にトロ :ニトロベンゼン
ミスに :(ここから水溶性)
グリ :エチレングリコール
グリ :グリセリン
語呂(ミニマム):三重苦のレオ、ミスにぐりぐり
第4石油類
第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油その他1気圧において引火点が200℃以上250℃未満
のものをいいます。
1気圧で
引火点200℃以上250℃未満
常温(20℃)で液状
語呂:寄席の駅員から匂う煮込み
寄席の :第4石油類(よん―せきゆ)
駅 :液状
員から :引火点
匂う :200(℃以上)
煮込 :250(℃)
み :未満
第4石油類の品名
- 潤滑油
- ギア油
- シリンダー油
- 可塑剤
語呂:4巡目はぎっしり過疎
4 :第4石油類
巡目は :潤滑油
ぎっ :ギア油
しり :シリンダー油
過疎 :可塑剤
第4石油類の具体的な品名については、無理して覚えなくても何とかなります。
燃料に使わない工業用の石油類とイメージできれば大丈夫です。
動植物油類
動植物油類とは、動物の脂肉等または植物の種子もしくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満のものをいいます。
1気圧で
動植物由来
引火点250℃未満
語呂:どうしよう煮込み
どうしよう :動植物油類、動植物由来
煮込 :250(℃)
み :未満
動植物油脂類の具体的な品名
- 乾性油
- アマニ油
- キリ油
- 食用油
語呂:同感、秋の食欲
同 :動植物油類
感 :乾性油
あ :アマニ油
きの :キリ油
食欲 :食用油
乾性油としてアマニ油だけは覚えておいてく
危険物第4類の性質
危険物第4類に共通する性質
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
液体
流動性が高く、火災の際に被害が拡大しやすくなります。
蒸気比重>1、蒸気は低所に滞留
危険物第4類は、蒸気比重が1より大きいので、蒸気は低所に滞留、低所を伝って遠くに流れることがあります。
危険物第4類の蒸気
危険物第4類の蒸気は、液温が高くなるほど発生量が多くなります。
また、特有の臭気を帯びるものが多いのも特徴です。
蒸発燃焼、引火点を有する
危険物第4類の蒸気は、空気とわずかに混合しただけで引火するものが多くなっています。
逆に、蒸気濃度が燃焼範囲から外れると引火しないので、危険物第4類の蒸気が燃焼範囲にならないようにする必要があります。
危険物第4類の多くに共通する性質
・多くが無色
・多くが比重<1(水より軽い)
・ほとんどに臭いがある
・多くが非水溶性
・非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
多くが無色
多くが無色ですが、例外があります。
有色の危険物第4類
第2石油類
・灯油(無色または淡黄色、経年変化により黄褐色)
第3石油類
・重油(褐色または暗褐色)
・クレオソート油(黄色、濃黄褐色または黒色)
・アニリン(無色または淡黄色)
・ニトロベンゼン(淡黄色~暗黄色)
語呂:辛党塾の兄にトロ
から :カラー(有色)
とう :灯油
じゅ :重油
くの :クレオソート油
兄 :アニリン
にトロ :ニトロベンゼン
着色される危険物第4類
第1石油類
・自動車用ガソリン(オレンジ色)
第2石油類
・軽油(淡黄色~淡褐色、薄緑色)
→自動車燃料に着色(税金目的、ガソリン税、軽油引取税がかかる)
語呂:辛いつけ汁が話題の軽い女将
辛い :色(カラー)
つけ :着け
じるが :自動車用ガソリン
話題の :オレンジ色(橙色)
軽い :軽油
お :(淡)黄色(おうしょく)
か :(淡)褐色
み :薄緑色
多くが比重<1(水より軽い)
多くが比重<1なので、水に浮き、水面を拡がりやすい性質があります。
比重>1の危険物第4類
特殊引火物
・二硫化炭素
第2石油類
・クロロベンゼン
・酢酸
・アクリル酸
第3石油類
・重油以外(クレオソート油、アニリン、ニトロベンゼン、エチレングリコール、グリセリン)
語呂:身重で二流な黒酢の悪魔は、思いのほか…
身重で :水(より)重(い)
二流な :二硫化炭素
黒 :クロロベンゼン
酢の :酢酸
悪魔は :アクリル酸
思いのほか:重油以外の第3石油類
ほとんどに臭いがある
危険物第4類は油なので臭いがあります。
無臭の危険物第4類
(純粋な)二硫化炭素
エチレングリコール
グリセリン
語呂:ムッシュ二刀流のグリグリ
ムッシュ :無臭
二刀流 :二硫化炭素
グリ :エチレングリコール
グリ :グリセリン
多くが非水溶性
危険物第4類には水溶性の物もありますが、多くが非水溶性です。
水溶性の危険物第4類
語呂:水曜のアセルさんにグリグリ
水曜の :水溶性
アセル :「アセ」「アル」からはじまるもの
さんに :「酸」が付くもの
グリグリ:エチレングリコールとグリセリン
非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
危険物第4類のうち、非水溶性のものは電気の不良導体であり、流動、攪拌等により静電気を発生・蓄積しやすい性質があります。
流動、攪拌等で発生・蓄積した静電気による火花から、危険物第4類に引火するおそれがあります。
危険物第4類の燃焼範囲
危険物第4類で、燃焼範囲を覚えなければならないのはガソリンです。
それ以外については、以下の類型とおおむねの数値を覚えておけば対応できます。
特殊引火物型
おおよそ1~40vol%(ジメチルエーテル1.9~36vol%)
メタノール型(とても水溶性)
おおよそ7~40vol%(メタノール)(6.7~37vol%)
エタノール型(水溶性)
おおよそ3~20vol%(エタノール3.3~19vol%)
プロパノール型(やや水溶性)
おおよそ2~13vol%(1-プロパノール2.1~13.7vol%)
炭化水素型(ガソリン型)
おおよそ1~8vol%(1.4~7.6vol%)
危険物第4類の火災対策
静電気の発生を抑える
固体の静電気
- 摩擦や接触を少なくする
- 接触面積や接触圧力を小さくする
- 分離速度を小さくする(急激に剥がさない)
液体の静電気
- 液体の流動速度や噴出速度を小さくする(遅くする)
- 不純物や異物の混入を避ける
その他
発生しにくい素材を使う
→服装の素材を合成繊維ではなく天然繊維を使う等
静電気を放電させる
- アース(接地)する
- 湿度を高める(加湿器の使用、床面に水を撒く等)
- 注入、攪拌等の後には静置時間を置く
非水溶性液体は取扱に注意
油火災と適応する消火剤
水消火剤 ×(棒状、霧状いずれも)
強化液消火剤 棒状× 霧状〇
泡消火剤 〇(水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡消火剤)に注意)
ガス消火剤 〇
粉末消火剤 〇
水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡消火剤)
水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡消火剤)は、水溶性可燃性液体に泡が溶けないようにした泡消火剤です。
アルコールやアセトン等の水溶性液体の消火に対応しています。
水溶性液体用泡消火剤が適応するか否かについては、水溶性の物質を覚えておくことが必要になります。
ジエチルエーテル
ジエチルエーテルは、特殊引火物の一つで、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
ジエチルエーテルの試験対策
試験対策上、ジエチルエーテルで注意すべき性質は次のとおりです。
◎第4類で引火点が最も低い(-45℃)
無色の液体
甘い刺激臭
燃焼範囲:特殊引火物型
代表的な有機溶媒の一つで、アルコールによく溶け、水にも少し溶ける
空気との接触や日光の照射により酸化され、爆発性の過酸化物を生成
密栓した容器で冷暗所で貯蔵
二硫化炭素
二硫化炭素は、特殊引火物の一つで、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
×臭いがある→純粋なものは無臭
×比重<1→比重>1(水より重い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
二硫化炭素の試験対策
◎第4類で発火点が最も低い(90℃(<100℃))
◎比重 1.3(>1)
◎水に溶けにくい(水が保護液)
純粋なものは無色・無臭
長時間日光に当たると分解され黄色・特有の不快臭
燃焼範囲:特殊引火物型
水には溶けにくく、エタノールにはよく溶ける
蒸気は有毒
空気中では青い炎で燃える
燃焼すると二酸化炭素と二酸化硫黄(亜硫酸ガス:SO2)を発生
ガソリン
ガソリンは、第1石油類の一つで、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
△無色→ただし、自動車用ガソリンはオレンジ色に着色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
ガソリンの試験対策
◎引火点-40℃以下
◎燃焼範囲 1.4~7.6vol% →物理・化学でも出題可能性あり
炭化水素型の燃焼範囲(1~8vol%)
無色の液体
特有の臭気
水に不溶、有機溶媒によく溶ける
発火点約300℃→軽油の約220℃との比較で
(→ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの原理上の違い)
◎ガソリンは、炭素数4~10程度の炭化水素の混合物→物理・化学でも出題可能性あり
◎完全燃焼で水と二酸化炭素→物理・化学でも出題可能性あり
第1類または第6類の酸化性物質との混合で酸化
発熱、発火、爆発、爆発性の過酸化物生成の危険
樹脂やプラスチック等を膨潤させる
自動車用ガソリン
自動車用ガソリンはオレンジ色に着色、工業用ガソリンは無色
→ガソリン税徴収の必要性から
エタノール
エタノールは、アルコール類の一つで、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
×非水溶性
×非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、エタノールはアルコール類に共通する性質を有しています。
〇水溶性
〇引火点(11~15℃)
〇水より低い沸点
〇青白い炎で燃える
〇ナトリウムと反応
エタノールの試験対策
無色の液体
特有の芳香
燃焼範囲 (もちろん)エタノール型(3.3~19vol%)
強い揮発性
毒性なし、麻酔性あり
酸化:(第1級アルコール)エタノール→アセトアルデヒド→酢酸
灯油
灯油は、第2石油類の一つで、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
×無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、灯油は第2石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
〇引火点30~40℃程度
〇沸点100℃以上
×発火点400℃以上
〇霧状にすると引火しやすい
灯油の試験対策
◎無色または淡黄色の液体、経年変化により黄褐色のものも
特有の臭気
引火点40℃以上
◎発火点約220℃(ガソリン(約300℃)より低い→ディーゼルエンジンでも使える)
燃焼範囲:炭化水素型(ガソリン型)(1.1~6.0vol%)
重油
重油は、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
×無色(→褐色または暗褐色)
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
また、重油は第3石油類の多くに共通する性質の一部を有します。
△非水溶性は引火点70~90℃程度
〇沸点200℃前後~300℃
重油の試験対策
重油は、日本工業規格により1種(A重油)、2種(B重油)及び3種(C重油)に分けられます。
◎比重0.9~1.0(第3石油類で比重が1未満なのは重油のみ)
「重油は比重が1より大きい、水より重い」といった選択肢が試験で頻出です。
◎褐色または暗褐色の粘性のある液体
特有の臭い
引火点
1種(A重油)及び2種(B重油) 60℃以上
3種(C重油) 70℃以上