危険物第4類に共通する性質の覚え方

無色以外の危険物第4類
辛党塾の兄にトロ
食事が俺、ケーキがみどり

比重>1の危険物第4類
二流な黒酢の悪魔、思いのほか重い

無臭の危険物第4類
ムッシュ二刀流のグリグリ

危険物第4類に共通する性質

危険物第4類に共通する性質

危険物第4類すべてに共通する性質

〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する

液体

流動性が高く、火災の際に被害が拡大しやすい

蒸気比重>1、蒸気は低所に滞留

危険物第4類は、蒸気比重が1より大きいので、蒸気は低所に滞留します。

そのため、危険物第4類の蒸気は低所を伝って遠くに流れることがあります。

危険物第4類の蒸気

危険物第4類の蒸気は、液温が高くなるほど発生量が多くなります。
また、特有の臭気を帯びるものが多いのも特徴です。

蒸発燃焼、引火点を有する

危険物第4類の蒸気は、空気とわずかに混合しただけで引火するものが多くなっています。

逆に、蒸気濃度が燃焼範囲から外れると引火しないので、危険物第4類の蒸気が燃焼範囲にならないようにする必要があります。

危険物第4類の引火点の傾向
  • 蒸気比重(分子量)の小さいものは引火点が低い
  • 沸点が低いものほど引火点が低い
危険物第4類の蒸気の危険性
  • 燃焼範囲が広いものは危険性が高い
  • 引火点が低いものほど危険性が高い
  • 沸点が低いものほど引火の危険性が高まる

危険物第4類の一部に共通する性質

・多くが無色
・ほとんどに臭いがある
・多くが比重<1(水より軽い)
・多くが非水溶性
・非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい

多くが無色

無色のものが多い

例外:無色以外の危険物第4類
有色の危険物第4類

第2石油類
・灯油(無色または淡黄色、経年変化により黄褐色)
第3石油類
・重油(褐色または暗褐色)
・クレオソート油(黄色、濃黄褐色または黒色)
・アニリン(無色または淡黄色)
・ニトロベンゼン(淡黄色~暗黄色)

語呂:辛党塾の兄にトロ
(辛さを学んでいるお兄さんにトロをあげています)
から  :カラー(有色)
とう  :灯油
じゅ  :重油
くの  :クレオソート油
兄   :アニリン
にトロ :ニトロベンゼン

着色される危険物第4類

第1石油類
・自動車用ガソリン(オレンジ色)
第2石油類
・軽油(淡黄色~淡褐色、薄緑色)

→自動車燃料に着色(税金目的、ガソリン税、軽油引取税がかかる)

語呂:食事が俺、ケーキがみどり
(食事をするのですが、ケーキが緑色のものしかなかったようです)
食   :(着)色
事が  :自動車用ガソリン
俺、  :オレンジ色
ケー  :軽油
キ   :(淡)黄色
が   :(淡)褐色
みどり :薄緑色

多くが比重<1(水より軽い)

水に浮き、水面を拡がりやすい

例外:比重>1の危険物第4類

特殊引火物
・二硫化炭素
第2石油類
・クロロベンゼン
・酢酸
・アクリル酸
第3石油類
・重油以外(クレオソート油、アニリン、ニトロベンゼン、エチレングリコール、グリセリン)

語呂:二流な黒酢の悪魔、思いのほか重い
(黒酢を怖がることがあるのでしょうか)
二流な  :二硫化炭素
黒    :クロロベンゼン
酢の   :酢酸
悪魔、  :アクリル酸
思いのほか:重油以外の第3石油類
重い   :比重>1(水より重い)

ほとんどに臭いがある

危険物第4類は油なので臭いがあります。

例外:無臭
(純粋な)二硫化炭素
エチレングリコール
グリセリン

語呂:ムッシュ二刀流のグリグリ
(フランスの方が両手でグリグリと)
ムッシュ :無臭
二刀流  :二硫化炭素
グリ   :エチレングリコール
グリ   :グリセリン

多くが非水溶性

危険物第4類には水溶性の物もありますが、多くが非水溶性です。

水溶性の危険物第4類
特殊引火物

アセトアルデヒド
酸化プロピレン

第1石油類

アセトン
(ピリジン)

アルコール類

メタノール
エタノール
1-プロパノール
2-プロパノール

第2石油類

酢酸
プロピオン酸
アクリル酸

第3石油類

エチレングリコール
グリセリン

語呂:水曜のアセルさんにグリグリ
水曜の :水溶性
アセル :「アセ」「アル」からはじまるもの
さんに :「酸」が付くもの
グリグリ:エチレングリコールとグリセリン

参考:
接頭語の「アセト」は酢酸から誘導される物質を表しているので、水に溶けやすい性質を持ちやすくなっています。
「酸」が付くものは、分子中にカルボキシル基があり、水に溶けやすくなっています。
なお、酸化プロピレンの分子中にはカルボキシル基はなく、酸ではありません。名称に「酸」が付いているので、試験対策として「酸」が付くから水溶性とまとめています。
「アル」はアルコール類です。
アルコール類、エチレングリコールとグリセリンは分子中にヒドロキシル基があり、水に溶けやすくなっています。

ピリジンは出題頻度が低いので語呂合わせには入れていません。

非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい

危険物第4類のうち、非水溶性のものは電気の不良導体であり、流動、攪拌等により静電気を発生・蓄積しやすい性質があります。
流動、攪拌等で発生・蓄積した静電気による火花から、危険物第4類に引火するおそれがあります。

第4類危険物の貯蔵・取扱上の注意

  • みだりに蒸気を発生させない
  • 容器に入れて密栓し、風通しの良い冷暗所に貯蔵
  • 酸化性の物品とは同一の質に貯蔵しない
  • 火炎、高温体、火花に接近または接触しないようにする

危険物第4類の静電気対策

設備面の静電気対策

  • 注入ホース等は、接地導線のあるものを使用する
  • タンク、容器、配管等はできるだけ導電性の物を使用し、導体部分は接地する
  • 可燃性蒸気が滞留するおそれのある場所で使用する電気設備は、防爆構造としなければならない

ボンディング

ボンディングは、構成物の帯電を防止するため、電位差をなくすように個々の物を金属線等の電気抵抗の小さい導体等に直接接触によってつなぐことです。

アース(接地)

アース(接地)は、貯蔵タンク本体や注入ノズル、ホースを地中と接続して、発生した静電気を地中に逃がすことです。

環境面での静電気対策

  • 床面に散水する等して湿度を高める

作業員の静電気対策

  • 作業者は帯電防止処理をした履物、作業服を着用する

取扱作業での静電気対策

  • 流動させる際は流速を遅くする
  • 動揺を少なくする
  • 流動や動揺があった後は静置時間をおく