特殊引火物の性質の覚え方
特殊引火物
特殊なジ・二流・アルフィーさんはプロっピ
特殊引火物の定義
特殊なハッカーは白衣か。今のニートは恰幅よか
特殊引火物
特殊引火物は、1気圧において発火点が100℃以下のもの、または、引火点が‐20℃以下かつ沸点が40℃以下のものです。
- ジエチルエーテル
- 二硫化炭素
- アセトアルデヒド
- 酸化プロピレン
語呂:特殊なジ・二流・アルフィーさんはプロっピ
ジ・二流・アルフィーはジ・アルフィーとかかっています。
インパクトの強い言葉の方が記憶に残りやすいので使っています。
もちろん、ジ・アルフィーは超一流のプロ、アーティストですよ。
特殊な :特殊引火物
ジ :ジエチルエーテル
二流 :二硫化炭素
アルフィー :アセトアルデヒド
さんはプロっピ :酸化プロピレン
語呂(ミニマム):特殊なジ・二流
特殊引火物の特徴
特殊引火物の定義
発火点100℃以下または引火点‐20℃以下かつ沸点40℃以下
- 発火点100℃以下→二硫化炭素
- 引火点‐20℃以下→引火しやすい
- 沸点40℃以下→常温で高い揮発性
語呂:特殊なハッカーは白衣か。今のニートは恰幅よかぁ
(特に変わったハッカーが白衣で現れました。職に就いてはいませんが、恰幅はいいようです)
特殊な :特殊引火物
ハッカーは :発火点
白衣か :100(℃)以下
い :引火点
まのニートは :マイナス20(℃以下)
かっ :かつ
ぷく :沸点
よか :40(℃以下)
燃焼範囲
燃焼範囲が広い(特殊引火物型1~40vol%、アセトアルデヒドは4.0~60vol%)
運搬時の遮光性被覆
特殊引火物は、運搬時には遮光性の被覆で覆う必要があります。
ジエチルエーテル
ジエチルエーテルは、危険物第4類に共通する性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
ジエチルエーテルの試験対策
試験対策上、ジエチルエーテルで注意すべき性質は次のとおりです。
◎第4類で引火点が最も低い(-45℃)
無色の液体
甘い刺激臭
代表的な有機溶媒の一つで、アルコールによく溶け、水にも少し溶ける
空気との接触や日光の照射により酸化され、爆発性の過酸化物を生成
密栓した容器で冷暗所で貯蔵
二硫化炭素
二硫化炭素は、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
×臭いがある→純粋なものは無臭
×比重<1→比重>1(水より重い)
〇非水溶性
〇非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
二硫化炭素の試験対策
◎第4類で発火点が最も低い(90℃(<100℃))
◎比重 1.3(>1)
◎水に溶けにくい(水が保護液)
純粋なものは無色・無臭
長時間日光に当たると分解され黄色・特有の不快臭
水には溶けにくく、エタノールにはよく溶ける
蒸気は有毒
空気中では青い炎で燃える
燃焼すると二酸化炭素と二酸化硫黄(亜硫酸ガス:SO2)を発生
アセトアルデヒド
アセトアルデヒドは、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
×非水溶性→水溶性
×非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
アセトアルデヒドの試験対策
◎第4類で最も沸点が低い(21℃:常温(20℃に近い))
◎燃焼範囲が広い(4.0~60vol%)
◎水によく溶け、有機溶媒にもよく溶ける
空気との長時間の接触や空気に接触した状態での加圧より酸化され、爆発性の過酸化物を生成
熱または光で分解、メタン及び一酸化炭素に
CH3COH → CH4 + CO
還元性、酸化されて酢酸を生じる
容器に貯蔵する場合には、窒素等の不活性ガスを封入
酸化プロピレン
酸化プロピレンは、危険物第4類に共通する性質と一部異なる性質を有しています。
〇液体
〇蒸気比重>1(空気より重い、蒸気は低所に滞留)
〇蒸発燃焼、引火点を有する
〇無色
〇臭いがある
〇比重<1(水より軽い)
×非水溶性→水溶性
×非水溶性のものは電気の不良導体、静電気を発生しやすい
酸化プロピレンの試験対策
試験対策上、酸化プロピレンの最重要ポイントは、重合に注意、です。
酸化プロピレンは重合しやすく、重合による事故のおそれが大きい物質です。
無色の液体
エーテル臭
水によく溶け、エタノール、ジエチルエーテルにも溶ける
容器に貯蔵する場合には、窒素等の不活性ガスを封入